海外雑貨マニアの海外ショッピング事情

海外通販の利用歴が20年以上にもなる筆者は、今までに様々な海外通販サイトや海外ショッピングアプリを利用してきた。
さらには個人的な海外バイヤーや工場などとも直接やりとりをして商品を買い付けたり、実際にアメリカの現地まで買い付けに行った事もあるほどの、いわゆる海外雑貨マニアです。
日本ではまだまだ海外通販に対して消極的な方が多いですが、その理由として挙げられるのは恐らく『梱包が雑そう…』『不良品が多そう…』『クレジットカードの情報が抜き取られそう…』などがほとんどではないでしょうか。
では実際のところはどうなのでしょうか?
利用歴20年以上の筆者が、海外通販のリアルをこの記事に詰め込みましたので、ご自身の利用の参考にして頂ければと思います。
海外通販から送られてくる商品の梱包について

ズタボロの梱包
まず海外通販の梱包事情についてですが、これは皆様の想像通り雑な事が多いです。
海外通販に慣れていない人からすると、恐らく信じられないくらいめちゃくちゃな梱包状態で送られてくる事もしばしば…(笑)
梱包材がボロボロ、埃(すす?)のような物で汚れてる事はざらですし、Tシャツを買えばシワくちゃで届いたり、フィギュアが謎のヌルヌルの液体まみれで届いた事もあります(笑)
日本の方が異常
クオリティの低い梱包である事は日常茶飯事ですが、こう感じてしまう理由としては、日本の梱包が丁寧すぎる事が挙げられると思います。
様々な国の通販を利用してきて、最初の頃は「なんて梱包の仕方で送ってくるんだ…」なんて毎回驚いていたのですが、20年以上経った今では、「いやむしろ日本の方が異常なのでは…?」と考えています。
要するに日本の丁寧すぎる梱包の方が世界から見たら【特殊】なのです。
なので今ではズタボロの梱包もしわくちゃのTシャツも、ご愛嬌程度にしか思わなくなりました(笑)
こんな例外も

↑しかし中にはこんな例外も存在しており、ブリキ看板1枚に対し丁寧すぎるほどの梱包を施してくれる業者さんもいます。
たった1枚のブリキ看板相手に、両側に分厚い発泡スチロールを設置して挟みこんでくれ、その上に綺麗に透明ビニール袋、さらにその上に不透明のビニール系の梱包材で異様なほど丁寧に梱包してくれています。
しかし不思議な事に、これだけ丁寧にガッチリ梱包してくれているのにも関わらず、中のブリキ看板は湾曲しているという意味不明さでした(笑)
海外通販の不良品について

想像通りの不良品率
海外通販の不良品率は、日本の通販に慣れた人からすると【異常値】に感じるはずです(笑)
びっくりするほど不良品率が高いのです。

↑ブリキ看板を買えば凹んでいる事なんて当たり前レベルですし、フィギュアを買えば腕などのパーツが取れている事も日常茶飯事です。
中にはこんなに酷いパターンも…

↑長い海外通販ライフの中では、こんなにヤバイ商品をつかまされる事も…(笑)
驚くべき事にこれ、ラットフィンクなんですよ…(笑)

↑筆者も大好きなラットフィンクですが、そのフィギュアを買ったらさきほどの素人が作った粘土細工みたいな物体Xが送られてきました…(笑)
しかも商品ページの見本画像は超ハイクオリティな偽の商品画像が使われており、恐らくそれを素人が模倣して作ったんだと思いますが、それにしてもクオリティ低すぎだろと…(笑)
中華系通販でフィギュア買ったら衝撃的なものが届いた… | ★おもちゃのブリキ堂★
↑こちらに関しては単体記事を書いているので、興味がある方は海外通販のカオスな世界を垣間見てくださいw
中国製の家電についてのおもしろエピソード
実は筆者は昔、中国製の冷蔵庫、洗濯機、テレビなどの家電に関わる仕事をしていた時代がありまして、その時に某大手中国製家電メーカーさんと一緒にお仕事をする機会があったんです。
筆者は冷蔵庫、洗濯機の検品と、テレビの簡単な修理を担当し、そのデータをメーカーの担当者さんに共有したり、営業さんと色々と会議したりするような仕事をしておりました。
そこで驚いたのが、当時そのメーカーの冷蔵庫と洗濯機は、10台検品すると5台はなんらかの不良があったのですwww
要するに二分の一の確率で不良品を引いてしまうというわけです(笑)
かなりの高確率というか、異常なまでの不良品率に、「チェックの基準を下げますか…?」とメーカーさんに打診をした事も(笑)
なぜこのような異常な不良品率になるのかと聞いたところ、我が社の中国工場では出荷したら出荷した分お金になるような仕組みのため、不良品だろうとなんだろうととにかく梱包して送ってしまえのスタイルなんだとか…(笑)
日本人社員が工場視察にいっている最中は真面目に出荷するのですが、帰るとこのなんでも出荷スタイルに戻ってしまいまして…と苦笑いしながら話していました(笑)
昔の話なので今ではさすがにそんな事はないと思いますが、こういう事情もあって不良品率がブチ上ってるのかなあ…(笑)
もちろんちゃんとした商品も多数あります

しかし不良品が多いとはいえ、もちろんしっかりとしたクオリティの商品も多数あります。
ちゃんとした出品者や製造者を見極めて商品を買えれば、日本では信じられないほどの低価格でハイクオリティな商品がGETできちゃいます。
ここらへんは買い付け側のスキルや経験が生きる所ですね(#^^#)
まあでも海外通販の不良品についても、梱包のクオリティの話と一緒で、日本が異常なほどに徹底されているだけで、世界基準で見ればいたって普通の事なんだと思います。
最近では不良品が届いても「あちゃ~」くらいでなんとも思わなくなりました(笑)
海外通販のクレジットカードの不正利用について

20年以上利用してきて被害は…
筆者の20年以上の海外通販ライフにおいて、クレジットカードの不正利用被害の経験はゼロです。
まだ海外通販サイトや海外ショッピングアプリが一般的になる前から利用してきて、その当時はむちゃくちゃ怪しいサイトなどからもガンガン購入しておりました。
今でも訳のわからない海外通販サイトや、代行業者、個人バイヤーなどから商品を買い付けておりますが、一度もクレジットカードの不正利用経験はありません。
これはたまたま筆者の運が良いだけの可能性もありますし、想像しているよりも安全に利用できるからなのかもしれません。
あくまでも筆者のケースの話なので、利用は自己責任で行いましょう。
ちなみに筆者の妹は何度か不正利用の被害にあっています(笑)
ただそれが海外通販のせいなのかは不明です。
セキュリティ強化は必須
そもそも海外通販を利用するしないに関わらず、今の時代クレジットカードの不正利用被害のリスクは常に隣り合わせだと思って下さい。
きちんとセキュリティ対策をし、被害に遭わないように工夫する必要があります。
ちなみにちゃんとセキュリティ対策をしていないと、何かあった時でもクレジットカード会社は1円も補償してくれません。
基本的にクレジットカード会社が被害額の補償をしてくれるのは、あくまでも所有者に落ち度がないと認められた時だけです。
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